丹波の城

荒木城 北西尾根の曲輪群を歩く

荒木城 縄張り図 荒木城中心部から北西尾根へ 本稿では、北西尾根の曲輪群を歩いていく。 北西尾根郭群へは、「荒木城中心部を歩く」で紹介した曲輪⑩の北東方向に、スロープ状の通路がある。そこを降り、北西に続く道を歩けば写真位置㉒の堀切に到達する。 …

南東尾根の曲輪群を歩く

荒木城 縄張り図 中心部から南東の尾根に展開する曲輪群へ 本稿では、本丸から南東方向の尾根に連なる曲輪群へと歩いていきたい。江戸時代中頃に成立した地誌『丹波志』では、この南東の曲輪群側を大手としている。ゆえに中心部に次いでやや技巧的な縄張も垣…

荒木城 中心部を歩く

荒木城 縄張り図 本稿では、荒木城の中心部である本丸方向へと向かってみたいと思う。本丸周辺の縄張りは、支尾根に展開する曲輪群とは一線を画して技巧的な縄張となっている。 写真位置⑨の坂虎口 二折れする坂虎口を採用しており、上位曲輪の⑪の塁線からは…

荒木城 南西尾根の曲輪群を歩く

荒木城縄張り図 三宅 勝・作図 山上部へと歩いてゆく 本稿より、荒木城の山上部の遺構を見ていきたい。 写真位置①の郭 山上部への登山道は細工所砦背後の尾根筋に整備され、本丸までの所要時間を示す案内板が随所に立てられている。約15分ほど登山道を歩くと…

細工所砦

山麓の案内板に従い登山口へ 本稿より、荒木城へと向かってみたい。 荒木城は篠山市の細工所集落の背後の山上に築かれている。本丸は標高404mの位置にあり、集落からの比高差は170mを測る。 2013年撮影 ハートピアセンターから見る荒木城 上写真は2013年に撮…

整備された荒木城

2020年の大河ドラマは丹波で躍動した明智光秀を主人公とする「麒麟がくる」に決まった。どのように光秀と丹波の関わり合いについて描かれるかにも注目したい。筆者は光秀が丹波攻めの攻略対象とした城では、2007年冬に波多野氏の本拠、丹波八上城に訪れたこ…